契約上のはなし

スパイダーマンアベンジャーズから抜けてしまうそうです。ディズニーとソニーの契約が金銭面で折り合いが付かなかったとのこと。スパイダーマンは2002年~2007年までのサム・ライミ監督版が6部作予定のものが3作目で終了、アメイジングスパイダーマンは2作目で打ち切りと、どちらも不運な終わり方です。

トム・ホランドが演じる今回のスパイダーマンには3作目があるそうですが、MCUスパイダーマンのスーツはアイアンマンが数百億円かけて製作したという設定だけに、アベンジャーズの設定をなかったことにした作品世界でどのような物語になるのか気になります。

1作目「ホームカミング」では学力コンテストに飛び入りで優勝しちゃうアベンジャーズらしい秀才ぶりを発揮してたのに、2作目「ファーフロムホーム」ではイタリアが舞台なのに英語で押し通す普通の修学旅行中のアメリカ人高校生になってたから、3作目ではきちんと秀才ぶりを発揮しほしいけど。

ちなみにアメリカに住んでた人に聞いたのですが、この学力コンテストは実在のもので、優勝する人は本当に地頭の優秀な人ばかりだそうです。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」みたいに一時期だけ監督が解雇されても「いろいろあってやっぱり元に戻しました」みたいな展開になってくれないかな。

 

インド映画について

インド映画の「あなたの名前を呼べたなら(原題:Sir)」を観てきました。

インド映画というよりは、インドが舞台のフランス資本の映画でした。全国に大きく展開してるチェーンの映画館じゃなくて、どちらかと言えば小規模な劇場で上映。こうした単館上映系の映画はいつソフト化するかわからないし、ソフト化したとしてもレンタル店やネット配信されるかどうかもわからず、上映してるときに観に行かないと次にいつ観られるかわかりません。

富豪の御曹司と住み込みのハウスキーパーの恋の話なのですが、御曹司がガードマン付きのリゾートホテルのような高級マンションに住んでおり、主人公のハウスキーパーの方は昔ながらの因習が残る寒村の出身です。実際のインドではまず考えられない状況だそう。実際のインドでは男女差別どころかカースト差別が根深く残っているそうです。

僕も勤め先の関係でインドの方から名刺をもらうことがありますが、本名じゃなくて略称やイニシャルしか載ってない名刺をもらうことがけっこうあります。本名がわかると自分のカーストがわかってしまい仕事にならないからイニシャルで通すようです。日本で暮らすインド人でもカーストを気にしなければならないから、インド本国でのカーストの習慣は推して知るべしでしょうか。

映画自体は中々前向きで明るい話で、わざわざ観に行って良かったなって思える映画でした。


映画「あなたの名前を呼べたなら」予告編

司馬遼太郎と新選組

今年の新潮文庫の100冊で司馬遼太郎の「燃えよ剣」の新装版が出ました。表紙が土方歳三のイラストに変わりました。

燃えよ剣土方歳三を主人公として、新選組が活躍して崩壊し、函館戦争で土方歳三が戦死するまでを描いた小説です。司馬がこの作品を執筆していた当時はまだ幕末生まれの人が存命でおり、幼い頃に本物の沖田総司に遊んでもらったという人にインタビューを行ったそうです。岡田准一主演で2020年に映画化。封切られたら観に行きたいと思います。

燃えよ剣」は新選組ものの小説では多分一番有名で人気のある小説ではないでしょうか。ちなみに司馬遼太郎の作品にはもう一つ、「新選組血風録」という新選組がテーマの短編集があります。燃えよ剣には架空のキャラクターとして土方歳三の妻が登場しますが、新選組血風録はフィクションの比率が高く、妻どころか主人公すらフィクションだったりします。

さて、この中の短編の一つが「御法度」というタイトルで映画になっています。短編ひとつで映画になるのか、あとビートたけし土方歳三と聞いてつい観てしまいました。めちゃくちゃ口の悪い土方を想像していたのですが、意外と演技に味があるふつうのおじさんでした。いや、新選組時代の土方はまだ20代のはずだからおじさんは変か。。。

御法度

御法度

 

 

今年のステイサム

2019年の僕の目標の一つがジェイソン・ステイサムの映画を全部観ることです。というわけで「ワイルド・スピード スーパーコンボ」を観てきました。

カーアクション映画のシリーズのスピンオフでワイスピ本編のキャラクターは出てこないのですが、僕の中ではシリーズの中で一番面白かったです(^^;; 続編ありそうな終わり方だけどぜひ続編もやってほしいな。とにかくステイサムとその相棒(ドウェイン・ジョンソン)が筋肉に物を言わせて暴れまくる金曜日の夜に余計なことを考えずにスカッと楽しめる痛快アクション映画でした。

ワイスピシリーズは本編が現在8作あって、ステイサムが出てくるのは6作目のラスト。本格的に活躍するのは7作目(スカイミッション)と8作目(アイスブレーク)です。ステイサムは登場当初はほんとに冷酷な殺し屋役なのですが、8作目では赤ちゃんを助けるために敵の飛行機に乗り込み、今回はテロリストから妹を守るために戦うなど、どんどんヒーロー的なポジションに変わっています。7作目で殺し屋だった件も後付けでポジティブな理由が付け加わるんじゃないかなあ。

さて、この「ワイルド・スピード」というタイトルは邦題で、原題は「The Fast and the Furious」です。僕としては邦題の方がかっこいいし映画のテーマをうまく表現できている名邦題だと思うのですが、シリーズがいくら重なっても原題の方にワイルドスピードのタイトルが浸透しません。英語ネイティブから見るとちょっとニュアンスが違うのでしょうか?

 

 

気付いたら半年のブランクが。。。

機械がどんなに発達しても人が生き物だという事実は変わりません。コンディションは絶えず不安定で、一つのものを続けるためにはそれ以外の部分を絶えず変化させていたかなければなりません。変わらないために変わり続ける、動的平衡とはよく言ったものですが、変わらない部分を確保するために、その他の部分で変化する量に偏りが生じてしまった部分がありました。

最近は東南アジアの映画や紀行文を読むことが増えました。やや失礼な言い方ですが、東南アジアはとにかくゆるく、何事も厳格でないのがいいところです。日本よりは不便だけど無理に進歩をしようとせず現状を静かに受け止める。「俺が正しいんだ俺についてこい!」という一神教タイプの宗教ではなく、仏教国が東南アジアに多いのもなんとなく合点が行く気がします。

さて、日本で観られる東南アジアの映画はとても限られており、ときどきレンタル店をのぞいたりAmazonプライムを探してみれば置いてあるものを観終わるのはすぐです。裏を返せば、日本までわざわざ来る映画というのはそれだけで面白い映画の可能性が高い、ということになります。

昨日から渋谷で公開の「あたなたの名前を呼べたなら」という、インド映画をちょっと観に行きたいと思っています。

 

映画といえば②

 

映画というのはもちろん監督や役者の力量で作品の質がまったく変わってしまうものですが、概してかけられた予算が大きければ大きいほど、映画の質が上がる可能性が高くなります。映画はお金をかければ面白くなるから、お金がかかってない映画はおもしろくなりにくい(おもしろくならないとは言わないけど)

アメリカで作られてるけどハリウッドではない、低予算の映画もあります。そういう意味でハリウッド映画とアメリカ映画は分けて考えるべきですが、そのあたりの話はまた別の機会にしましょう。

ハリウッド映画がもてはやされる理由は、かけられた予算や面白さ以外にも「取り付きやすさ」もあると思います。まず第一に、アメリカ文化は広く日本に浸透しています。日本どころか世界中に浸透しています。マクドナルド、iPhonewindows、すべてアメリカ製。普段よく着るジーパンやスニーカー、ポテトチップス、コカ・コーラなどなど、いまいち身体に悪そうなものも結構ありますが。

これだけアメリカの文化がすでに浸透しているから、ハリウッド映画の中で起こる出来事を安心して観られるのではないでしょうか。

 

映画といえば

映画といえばハリウッド。ハリウッド映画は世界中どこでも観ることができます。たとえそのキャラクターの名前を知らなくても、アイアンマンのポスターは世界中のかなりの人が目にしているのではないでしょうか。

世界中で上映して製作費を回収することを元から計画しているので、一作に莫大な額の予算をかけることができます。高額の予算で高品質な映画を作ることができ、高い集客を期待できます。高品質な映画で予算以上の収益を確保できればさらに高品質な映画を作ることができ、さらに収益をあげられる。。。という好循環がハリウッド映画にはあります。まさに、映画といえばハリウッド。

では、映画はハリウッド以外にないのかといわれるともちろんそんなことはありません。ハリウッド映画を輸入している国々にも独自の映画があります。ハリウッド映画の影に隠れがちな、マイナー映画にも注目してみたくなりました。マイナーなんて言ったら失礼かもしれませんが…

人間の集団について―ベトナムから考える (中公文庫)

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