スーパーヒーロー映画について②
日本のヒーローとアメリカのヒーローの違いは着想だけじゃありません。
アメリカンヒーローだと、バットマンはゴッサムシティ、スパイダーマンはニューヨーク、といった具合に守備範囲が地域限定です。戦いの内容も単発で出現した犯罪者に制裁を加えるのが主。アメリカンヒーローはまずヒーロー単体に注目して、ヒーローの誕生とか成長を描く過程に都合よく現れたヴィラン(悪人)を退治していく構図が多い気がする。
日本のヒーローの場合はどういうわけか守備範囲がだいたい全世界です。とりあえず世界征服したい悪の組織があって、そこから毎週一人ずつ送られる怪人とヒーローが戦う、という構図です。日本のヒーロー番組の主人公はヒーローではなくてそこに登場する悪の組織そのものではないかな?と思えてしまいます。悪の組織がまずあってヒーローが現れ、その悪の組織が壊滅するとともに物語も終了します。悪人がいて初めて成立するのが日本のヒーローです。そのためか、日本のヒーローは悪の組織が壊滅するとどこかに旅に出てしまう人が多い。その場に留まってればいいのに。もっとやばい悪の組織が出てくるかも知れないんだから。
一人のヒーローを軸とするアメリカヒーローと、悪があるからヒーローがある日本のヒーロー。この着想の違いについても誰かレポート書いてくれませんか(^^;?
仮面ライダー―誕生1971 (マガジン・ノベルス・スペシャル)
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