最後まで観なかった映画について

しっかり予算をかけて、有名な役者を起用し、製作サイドとしては気合十分だったけどなぜか面白くない映画、というものがあります。「アフター・アース」と「アトミックブロンド」は途中で観るのをやめたけどなぜだかタイトルを覚えている映画です。アフターアースは130億円、アトミックブロンドは30億円の大型作品です。

アフター・アース」はウィル・スミス実親子が主演のSF映画。最後まで観れなかった理由は簡単で、舞台が未来の地球という設定が十分に生かしきれておらず物語に抑揚が少なかったから。それから、ウィルスミスのお子さんは映画の主演を務めるには少々早かったように思います。

アトミック・ブロンド」は冷戦時代が舞台でイギリスのスパイが主役のアクション映画。最後まで観られなかったは、冷戦時代を表現するためか映像の色彩が抑えられ、画面が短調になってしまったから。

配役、世界設定、画面の演出。どれも撮影を始める前の、企画や脚本の段階で修正できた方向性の問題ではないかなと思ってしまいます。大型予算をかけられているから画面の作り込みはばっちりです。最後まで観なかった映画が結局どんなラストだったのか空想するのも楽しいことは楽しいのですが、せっかくだから最後まで観れる映画にしてほしいと思います。 

アトミック・ブロンド [DVD]

アトミック・ブロンド [DVD]