ベトナム映画について
ベトナム映画の「ハイ・フォン: ママは元ギャング」観ました。中々面白かったです。
原題は主人公の名前の「Hai Phượng」です。「ママは元ギャング」なんて邦題のせいで観る人が減りそうですね。映画観たらわかるけどそもそもギャングじゃないし英題の「Furie」の方がまだまし。あと、ベトナムの人とこの話をしたら「あーハイフンね」と言われました。ハイ・フォンですらない笑
元格闘家の母親が誘拐された娘を取り返しに行くというひねりのないお話なのですが、主人公の役者のゴー・タイン・バンの格闘アクションがかなりの見どころです。冒頭のシーンに出てくるベトナムの農村部をもっと観てみたかったな。物語の大半は都会のサイゴンなのですが、やっぱり田舎の方がその国らしさが出ると思うんです。
日本で観られるベトナム映画はとても限られています。去年は新宿や横浜でベトナム映画祭が開催されて、そこで何本かベトナム映画を観ることができましたが今年は開催されないもよう。この映画の人気が呼び水になって、もっと日本にもベトナム映画が流れてくれたらいいなって思えました。
余談ですが、このゴー・タイン・バンさんはその数少ない日本で観られるベトナム映画にけっこう出ています。「クラッシュ('09)」「ソード・ウォリアーズ 皇帝の剣闘士('16)」「フェアリー・オブ・キングダム('17)」「仕立て屋 サイゴンを生きる('17)」「スターウォーズ 最後のジェダイ('17)」などなど。スターウォーズは今冬封切りのエピソード9次第で評価が変わるとしても、今まで観た出演作の中ではこの「ハイ・フォン」が一番面白かったです。