控えめなキアヌ無双

ジョン・ウィック:パラベラム (John Wick: Chapter 3 - Parabellum )」観てきました。

面白かったけど、1作目と2作目で盛大にルールをぶっちぎって襲い掛かってきた敵を全員返り討ちにしてた爽快なジョンウィックが、今作では微妙に空気を読みながら暴れている点がちょっと残念です。4作目への伏線を作ることに集中したのかな。

小道具にロザリオが出てきたり、ホテルの支配人が神父を思わせる服装をしていたり、ジョン・ウィックのシリーズはキリスト教を意識する描写が多いのですが、今作で登場した裏社会のボスはターバンを巻くイスラム教のような服装の人でした。「ジョン・ウィックはキリスト世界だけじゃなくてイスラム世界も敵にまわしちゃったんだよ。ほんとに世界中敵だらけだよ」というメッセージとも取れるのですが、それにしても今回は説明描写が多くていまいちスカッとしません。

あとやっぱり日本描写が適当なんだなあ。ニンジャ(とされる殺し屋)はテコンドーで戦ってたし、ニンジャ軍団のリーダーの日本語は日本語の字幕がないと意味が取れない。アクション映画としては十分面白くて観て損はない映画だけど、1作目と2作目で製作サイドが作ったハードルを超えられなかった印象です。4作目が出たら観るとは思うけど、DVDになるまで待つと思います。

 


ジョン・ウィックが最強の刺客・ニンジャとバトル/映画『ジョン・ウィック:パラベラム』日本版予告編