トランスポーター?

「運び屋(原題: the mule)」観ました。

80代のお年寄りに車を運転させて決まった場所に麻薬を運ばせるだけの映画なのですが、面白かったです。(高齢ドライバーが主役の映画なので声高にはおすすめできないのですが。。。)

主人公の老ドライバーは説教臭いことや小狡いことは言わないのですが、当初は斜に構えたように応対していた麻薬の売人もいつの間にか主人公に親しく敬意を持って接するようになります。相手が警察官でも銃を持った売人でも麻薬王でも、時折冗談をはさみながら常に堂々と話せる包容力がすごいです。きちんと人生経験を積んだ人は言えることが違うのでしょうか。

自分の意見は押し付けない、相手のことも理解しようと歩み寄る、反省すべきところは反省し人との関わりを保ち続ける。老齢に差し掛かってもこういうことができる人になりたいと思いました。本作の原題the muleは「頑固者」の意。テーマは麻薬を運ぶことではなくて、あくまで主人公の人柄です。

さて、麻薬の運び屋は一回運ぶだけで数百万円~数千万円の報酬になる描写がありました。麻薬王バーテンダーや使用人が常駐する豪邸住まい。麻薬の成分から危険な部分を取り除き、違法性をなくせば相当いいビジネスになると思うのですが。。。そんなことできたらもう誰かがやってるか(笑) 


クリント・イーストウッド監督・主演『運び屋』特報

運び屋(字幕版)

運び屋(字幕版)