史実とフィクションのあいだ②

「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり (The Aeronauts)」観ました。

1862年、日本が幕末期だったころのイギリスで、気象を研究するために気球に乗って空を飛ぶ実話を題材にした話。主演はフェリシティ・ジョーンズです。「ローグ・ワン」「インフェルノ」「ビリーブ/未来への大逆転」など最近活躍が目立つ役者さんです。

1/17(金)から映画館でも上映していますがAmazonプライム発の映画です。映画は映画館で上映されるから映画なので「ネット配信の映画」は映画って言っていいのかな?という違和感はあるものの、出かけずに映画が観られる利便性にいずれ淘汰される平成の価値観でしょうか。

ただ今回はネット配信映画の利便性が裏目に出たかな。。。作中で気球に乗るのは一度だけ。物語の冒頭で気球に乗り、フライト中に回想シーンを織り交ぜて物語が進みます。フェリシティが演じるアメリアも史実には登場しない架空の人物です。展開にひねりが少なく予算の不足を感じてしまいました。

それに、主演の二人はとてもいい演技をしていてそれだけでも見どころになるけど、理工系の研究は再現性が重視されますから、たった一度のフライトで気象研究の業界に影響を与える発見が得られるというのも不自然な気がするのです。

まだAmazonには自前で映画を作るノウハウが不足していたのかもしれません。Amazonプライムの映画の今後に期待。


【公式】『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』2020年1月17日(金)公開/本予告