笑えるアクション映画について②

「ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲 (原題:Johny English Strikes Again)」観ました。

ジョニーイングリッシュシリーズはこれが3作目です。1作目は2003年で少し映像が古く、2作目「ジョニーイングリッシュ/気休めの報酬 (原題:Jony English Reborn)」はそれから10年目の2012年、一応続編ではありますがつながりはかなり緩やかです。

質の良いユーモアが多く、アクション映画なのですが最初から最後まで死人が出ません。コメディと言えど死者が出てしまうとユーモアではなくブラックユーモアになってしまうと思うのですが、本作にはそうした描写がなく、手放しで笑うことができます。今のところ僕が観たコメディ映画の中ではベストに入る面白さです。

大勢の人が泣ける映画や感動する映画は意外と簡単に作れるそうです。美しい情景や悲劇的な描写、感動的なBGMを入れればなんとなく泣けそうな画面を作ることはできます。反対に、笑える映画の方が作るのが難しいそうです。笑いの基準が人それぞれで、人によっては楽しく見える描写が別の人には不愉快に写ってしまうことがあるでしょう。笑える映画こそ作り手の技量が問われます。

驚いたのですが、監督のデイビット・カーは本作がデビュー作でした。誰でも笑える描写を作れる技量を持つ、この監督の次回作が楽しみです。

 


映画『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』本予告