未来のはなし

「移動都市/モータルエンジン(原題:Mortal Engines)」を観ました。

戦争で荒廃した世界で、人々が陸上戦艦のうえに都市をつくり、移動しながら生活するお話。主人公の住む移動都市がそれよりも大きな移動都市「ロンドン」に襲われるところから映画が始まります。珍しいニュージーランド映画でした。ニュージーランドの映画でロンドンに襲われるというのは風刺の効いた演出です。

面白かったのですが惜しい映画でした。移動都市というアイデアにはインパクトがあり恋愛要素もあり磨けば光りそうな要素がけっこう入ってのですがいまいち磨きが弱いです。4部作の小説が原作で、これはその第1作目を題材にした映画だそうなのですが。製作費よりも興行収入が少なかったそうだから続編は出ないかもな、、、ひとまず原作は読んでみたいです。

映画で未来の世界を描く場合、暗い話になっていることが多いです。下りのエスカレーターと同じで物事は放っておけば悪い方向に進むことが多く、未知の困難を乗り越えてエスカレーターを駆け上がるよりも、既知のネガティブ状況がネガティブな方向に進展する方が想像しやすいということでしょうか?


『移動都市/モータル・エンジン』日本版本予告映像