神はよしとされた

ターミネーター:ニュー・フェイト (Terminator: Dark Fate)」観てきました。

作品の内容を見ると邦題の「ニューフェイト」の方がしっくり来る気がします。今までにあったいくつかの枠組みを取り払い、ターミネーターの物語の骨組みを洗い出した良作でした。面白かったです。

ただ、やっぱりターミネーターは2作目が頂点。このままだと本当に世界が滅びそうな焦燥感とか、いくら撃ってもすぐに再生する敵のターミネーターの緊張感とか、2作目にはあったエネルギーを今作では超えられていない印象です。観客の目が肥えてしまったのかもしれません。

ターミネーター2」以降は「ターミネーター3('03)」「ターミネーター:サルヴェーション('09)」「ターミネーター:ジェニシス('15)」など、ターミネーターの3作目とされる映画が次々と作られてはリブートされる(なかったことにされる)という状況が続いていたのですが。

コンピューターが核戦争を起こして世界が終わるという未来は「一つの可能性としての未来」であるとターミネーターの第一作ですでに語られており、今回の「ニューフェイト」が作られたことで、これらのターミネーター3作目の作品もすべて「一つの可能性」であることが示されたことになります。ジェームズキャメロンは続編の天才って広告に出てしましたが、その通りでした。さすがの構成力です。

この作品がターミネーターシリーズの最終作だとしたら、きれいにまとまった最終回にふさわしい作品だと思います。

 


映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』本予告【新たな運命編】11月8日(金)公開

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