第一作目のフォーマット

ベトナム映画の「第三夫人と髪飾り(原題:Vo Ba)」観てきました。

ベトナム語は「名詞+形容詞」の語順で、Voは妻、Baは3という意味だから、邦題はあながち間違っていないものの、タイトルに入れるほど髪飾りの描写はなかった気がします。(ちなみにどう発音するのかはわかんね)

日本でいうと明治時代の、19世紀の貴族(?)の暮らしを描いた映画でした。ちなみにこの映画、主人公が第3夫人として嫁いでくるところから始まるのですが、物語らしい物語がありません。起承転結ではなく起承承承という感じです。

ハイキー気味に仕上げた明るくてキレイな映像とともに、自然と調和した屋敷の中での日常の暮らしを淡々と描いています。大きな出来事は少なく静かな日常が続く、ベトナムらしいベトナム映画でした。出演してる役者も今作以外の作品で何人か見たことがある人でした。ある意味、大きな冒険をせずにベトナム映画のフォーマット通りに作った映画と言えなくもない。

ベトナムの日常生活を描く映画は、物語らしい物語が存在しなくて登場人物の男の中に必ず浮気をしている人がいる、という特徴があるのですが、本作でもそれは健在です(笑) ベトナムでは浮気が蔓延っているのでしょうか?

 


Bunkamuraル・シネマ10/11(金)よりロードショー『第三夫人と髪飾り』予告編