史実とフィクションのあいだ

「ビリーブ 未来への大逆転 (On the Basis of Sex)」観ました。

1970年代のアメリカが舞台で、のちにアメリカの最高裁判所の判事になる、実在の女性弁護士ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの活躍を描く映画です。「ローグ・ワン」で主演だったフェリシティ・ジョーンズが主演。作中でフェリシティ・ジョーンズの次のカットでフェリシティ・ジョーンズと同じ衣装の表情が厳しいおばちゃんが出てくると思ったらキンズバーグさん本人でした。

法学部と法科大学院で優秀な成績をおさめて弁護士資格を得るものの、女性だからという理由で大手の弁護士事務所に就職できず、しかたなく法学部の教授になる。。。そうなのですが、1970年代のアメリカはこんなに差別があったのでしょうか? アメリカといえば合理主義・実力主義のイメージが強く、しかたなく大学の先生になれるほど優秀な人を性別で弾くという点が気になります。

とはいえ、細かいところが気になるのは映画がよくできている証拠。作中でキンズバーグさんがある法律が女性だけでなく男性も差別している点に気付きます。一つの裁判でクライアントの弁護を担当するだけでなく、法律上の性差別撤廃までを同時に訴える鋭さ。自分の経験と照らし合わせて世の中が抱える矛盾に気付き、知力を糧に行動起こす流れがきれいに描けていたいい映画でした。

 


【公式】『ビリーブ 未来への大逆転』3.22(金)公開/特報

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