魂の駆動体

「フォードvsフェラーリ (原題:Ford v Ferrari)」観ました。

面白かった!2020年のスタートを切るいい映画でした。「フォードvsフェラーリ」ってタイトルで言うほどフェラーリはそんなに存在感なかった気がするけど(^^;; まず目を引くのがクリスチャン・ベイルの演技です。どこか知的で品のあるキャラクターを演じることが多い役者さんですが、今回は話し方が粗野でお金にも困りがちな町工場のおっちゃんでした。クリスチャン・ベイルの新境地と言えるでしょうか。

物語の軸はカーレースです。レースだから物語としては1位でぶっちぎって優勝すればきれいに盛り上がって感動も誘える作りになるはずです。しかしながら、戦後間もないアメリカの様子、レーシングチームとドライバーの意地、フォード社内の都合などなど、レース映画に収まらないテーマがいくつも込められていてあっという間の上映時間でした。

実話を基にした映画だけど、従業員数202000人のフォードと従業員数3000人のフェラーリではそもそも勝負にはなりません。映画で描かれたレースが史実だとしても、それが世の中の歴史に与える影響はほとんどないでしょう。だからなぜあの結末にしたのか?と考えを巡らすことも楽しく、そういう空想を巡らす余地を保てるほど、よく作りこまれたいい映画でした。


映画『フォードvsフェラーリ』予告編 2020年1月10日(金)公開

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: MP3 ダウンロード