5月の金曜日に観たい映画について
「スノー・ロワイヤル (Cold Pursuit)」
家族を失った除雪作業員が麻薬組織に復讐するお話。一見クールだけどキレたら暴れまくる役柄はリアム・ニーソンの持ち芸ですね。原住民と白人の距離感や貧富の差、蔓延する薬物など、ブラックユーモアな演出に織り交ぜてアメリカ社会が抱える歪が紹介されます。アクション映画の添え物としては深い問題提起があります。
「マイル22 (Mile 22)」
行方不明になった放射性物質を巡って、インドカーという架空の国の警察がCIAに襲い掛かるお話。警察なのに街中で自国民の犠牲もいとわず重火器を乱射していいのかなという疑問はさておき、94分という短めの尺でテンポよく物語が進みます。マーク・ウォールバーグの神経質な捜査官の演技が作品の緊張感を高めます。
「タイラー・レイク -命の奪還- (Extraction)」
誘拐された麻薬王の子どもを救出するお話。一番の見どころはアクションシーンとカメラワークです。主人公の車を追いかけていたカメラがいつの間にか車の中を映していたり、格闘中に落下した人物と一緒にカメラも落下してカットをまたぐことなく一連のシーンに仕上げています。一体どうやってカメラを動かしていたのか気になる。