トム・クルーズについて
「ミッション:インポッシブル フォールアウト」観てきました。チケットを予約しないで観に行ったのですが、僕が観たかった回は満席で観ることができず、泣く泣く次の回で観る羽目になるほどの人気でした。
トム・クルーズがひたすらかっこいい。パリの街中をバイクでノーヘルメットで爆走するシーンや飛行機から飛び降りるシーンなど、ほとんどのアクションをスタントなしでこなしたそうです。現在56歳で!
トム・クルーズはポスターとかクレジットに映画のタイトルよりも前に自分の名前を出しちゃうところが僕はちょっと苦手だったのですが、文字通り危険を顧みずに身体を張って観客を楽しませようとしてる姿勢を見ると、その認識も改める必要があると思いました。
9月は「アントマン&ワスプ」に「ザ・プレデター」など観たい映画がたくさんあるのですが、一番楽しみなのはジェイソン・ステイサムの「MEG ザ・モンスター」です。トム・クルーズとステイサムについては意外と比較できるところがありますので追って書きます。
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夏休みの過ごし方について
夏休みは幕末に注目して下記の小説を読んでみました。意外と全部面白かったです。
・葉室麟「影踏み鬼」
・植松三十里「志士の峠」
ところで、戦国時代が舞台の映画は毎年見かけますが、幕末が舞台の映画をあまり見かけません。「銀魂」とか「るろ剣」は面白かったけど幕末映画じゃないしなあ。新選組以外にも御陵衛士とか天誅組とか、マイナー侍集団がたくさん出てきてそれなりに映画の題材になりそうな斬り合いもあるし、何より日本が外国と真面目に関わり始めた時代だから海外需要もありそうな気がしますが。
大河ドラマだと1年間の放送期間=45分×約50回=2250分という長丁場で、人物の生涯を描かないととても尺が持ちませんが、映画なら長くても150分程度だからひとつの有名な事件を扱えば済むと思うんだけど。
今のところ一番面白いと思えるのは「ラストサムライ」ですが、トム・クルーズに渡辺謙という豪華メンバー+豪華予算で映像はきれいに作ってあるものの、あくまで架空の人物と架空の事件。ハリウッドの予算とスターできちんと歴史考証もしっかりしてる幕末映画、作ってくれないかな。
スーパーヒーロー映画について②
日本のヒーローとアメリカのヒーローの違いは着想だけじゃありません。
アメリカンヒーローだと、バットマンはゴッサムシティ、スパイダーマンはニューヨーク、といった具合に守備範囲が地域限定です。戦いの内容も単発で出現した犯罪者に制裁を加えるのが主。アメリカンヒーローはまずヒーロー単体に注目して、ヒーローの誕生とか成長を描く過程に都合よく現れたヴィラン(悪人)を退治していく構図が多い気がする。
日本のヒーローの場合はどういうわけか守備範囲がだいたい全世界です。とりあえず世界征服したい悪の組織があって、そこから毎週一人ずつ送られる怪人とヒーローが戦う、という構図です。日本のヒーロー番組の主人公はヒーローではなくてそこに登場する悪の組織そのものではないかな?と思えてしまいます。悪の組織がまずあってヒーローが現れ、その悪の組織が壊滅するとともに物語も終了します。悪人がいて初めて成立するのが日本のヒーローです。そのためか、日本のヒーローは悪の組織が壊滅するとどこかに旅に出てしまう人が多い。その場に留まってればいいのに。もっとやばい悪の組織が出てくるかも知れないんだから。
一人のヒーローを軸とするアメリカヒーローと、悪があるからヒーローがある日本のヒーロー。この着想の違いについても誰かレポート書いてくれませんか(^^;?
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スーパーヒーロー映画について
一昔前なら「SFアクション映画」にくくられてたスーパーヒーロー映画もそれがひとつのジャンルとして定着してきた気がします。これもアベンジャーズ効果かな。
さて、アベンジャーズあんま関係ないけど、アメリカの映画のヒーローを見るとなぜだか「鉄」をモチーフにしてるヒーローが多いと思いませんか? アイアンマンはもちろん、ロボコップ、ターミネーターとか。スーパーマンの別名は「マン・オブ・スティール」です。あと全身金属骨格のウルヴァリンに金属を操る超能力者のマグニートに、鋼鉄のハンマーで人や物を殴りまくる雷神ソーなどなど(ちょっと無理やりだけど)。
日本のヒーローと言えば仮面ライダーとウルトラマンですが、仮面ライダーは昆虫がモチーフで、ウルトラマンは宇宙人です。強いかもしれないけど見るからに強そう・腕力ありそうって見た目ではない気がする。
鋼鉄の物質的な強さに着想を得たアメリカンヒーローと、自然や宇宙が持つ神秘から着想を得てる日本のヒーロー。誰か文科系のキレ者がこれテーマにレポート書いてくれないな。
歴史ものの映画について
去年は「ダンケルク」や「関ヶ原」などの骨太の歴史映画が出ました。ダンケルクは日本がほぼ関係ない外国のお話、関ヶ原はその名のとおり400年前の関ヶ原の戦いのお話です。要するに、ファンタジー映画とかSF映画みたいなもので、日本でふつうに暮らす人には別の世界くらい距離があるお話です。
これが太平洋戦争とか冷戦時代とか、まだ現代と地続きの時代が題材の話になると、「この映画を製作した国はこの出来事をどう捉えているか」というような、ストーリーの外での感情論が巻き起こってしまいます。日本が世界の国々と本格的に関わり始めた幕末すら、明治維新は本当に必要だったのかとか、西郷隆盛は実は英雄じゃなかったんじゃないかとか、まだまだ定説が根付いてません。ある出来事が「歴史」として定着するには300年かかる、と文学部の人から聞いたことがあります。
「47 RONIN」みたいに舞台は江戸で忠臣蔵が題材なのに主人公がキアヌ・リーブスで登場人物全員英語しゃべってるみたいな、ここまで史実をぶっちぎれると清々しいのですが。歴史観は人それぞれ。特に20世紀入って以降の近代の歴史を映画で扱うには、まだまだ時間が必要なのではと思います。
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来年の大河ドラマについて
映画の話題じゃないけど、2020年の大河ドラマは明智光秀だそうです(2019年は東京オリンピック)。
きっと最終回は本能寺の変だと思うのですが、それにしても。上司の苛烈なパワハラに耐えかね上司に仕返しを食らわすという構図を取り上げたのは、昨今取り沙汰される働き方改革から着想を得たのでしょうか。
一昨年の「真田丸」は一般受けも良かったようで新聞やネットだけでなく実際の友達からも話題が聞こえてきたのですがその次の直虎や西郷どんはいまいち評判が聞こえてきません。
最近の調査では、武将同士の約束を自分から破ったことは一度もなかったり、他の武将だったら女系家族は「女」としか記載しないところをちゃんとお名前で記載したり、自分のお城ライトアップして街の人を楽しませたりと、信長実はいい人だったんじゃないか説が出てるそうです。
歴史ものは史実に沿えば沿うほど難しくなる(=退屈になる)のですが、たまにはいい人だった信長を見てみたい気もします。まあ光秀を主人公に取り上げた時点で今回は悪役決定かな。
シリーズものの映画について⑤
「映画製作は監督選びから始まる」とはよく言ったもので、まずプロデューサーがどんな雰囲気の映画にするか決めて、それに沿った作品を撮れる監督を探すところから始まります(と思う)。
ここで制作サイド(プロデューサー)の方に「だいたい何本のシリーズにしよう」みたいなシリーズ全体の見通しがあればいいのです。最初から全3部作の構成が定着してきたのはこの10年程ではないでしょうか? 一昔前だと1作目が当たったら2作目を作り、それが当たったら3作目、と単発映画を積み重ねる方法が主だった気がします。
前者ならだいたい5年もあればシリーズが全て完結できますが、後者だと作品の間隔が5年くらい空いてしまうのはザラ。途中で監督が変わったりして映画の雰囲気が変わってしまうものもけっこうあります。監督だけではなくてプロデューサーまで変わってしまうと、タイトルや役者さんが同じでももうほぼ別の映画と考えたほうがいいですね。映画を作る土台が違うわけですから。
シリーズものの映画を観ていて「何か変だな?」と思ったら誰がスタッフなのかよく見てみると良さそうです。
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