イタリアは一日にしてならず

「LORO 欲望のイタリア (原題:LORO)」

イタリアのベルルスコーニ首相の半生を描く映画です。予告編に堂々と「国民無視!」って出てたり、公式サイトに「トランプなんて子供だましさ」とか書かれてるのでお金と権力の乱用をふんだんに盛り込んだ相当品のない映画なんじゃないかなと恐る恐る見始めたのですが、確かに品のない描写はあるものの、品のないことをしているのはベルルスコーニではなく、ベルルスコーニに取り入ろうとしていた別の人でした。

映画の中でのベルルスコーニは大豪邸で優雅に暮らしつつ、老い先の心細さを抱えつつ、妻や孫、政治関係者にも丁寧に応対する紳士のように描かれています。首相として執務している描写はほとんどなく、ベルルスコーニさんの人となりに焦点が当てられた映画でした。イタリアの政治がわからなくても観られる作りになっています。

映画だけ観ると「あれ?ベルルスコーニって実はいい人?」と思ってしまいそうですが、wikipediaには(本当かどうかは別として)お金と権力の乱用だけでなく女性問題や人が眉をひそめるような発言も載っており、どちらかと言えば映画本編よりも予告編の方がベルルスコーニのイメージ近いです。日本だったら首相にはなれない人だろうな。。。

 


映画『LORO 欲望のイタリア』予告編

LORO 欲望のイタリア(字幕版)

LORO 欲望のイタリア(字幕版)

  • 発売日: 2020/06/05
  • メディア: Prime Video