故郷忘じがたく候

「パラサイト 半地下の家族 (韓:기생충, 英:Parasite) 」観ました。 豪邸に暮らす裕福な家族に、失業中の家族がそろって使用人として雇われるお話です。コメディかと思ったらブラックコメディでした。少し前に話題になった美男美女のアイドルをそろえて視…

All our yesterdays

「ヴィクトリア女王 最期の秘密 (Victoria & Abdul)」観ました。 ヴィクトリア女王と、インド人の従僕アブドゥル・カリムのお話です。19世紀後半の、イギリス統治下のインドを、イギリスの視点から描いた映画です。 18世紀以降のイギリスは破竹の勢いで世界…

天の向こう側

「アド・アストラ (Ad Astra)」観ました。 ブラッド・ピットにトミー・リー・ジョーンズという一流の役者が主演で、映像の作りこみもばっちりです。宇宙の彼方に消えた研究者の父を探しに、同じく宇宙の彼方まで出かける物語で、名優の演技とシリアスな劇伴…

魂の駆動体

「フォードvsフェラーリ (原題:Ford v Ferrari)」観ました。 面白かった!2020年のスタートを切るいい映画でした。「フォードvsフェラーリ」ってタイトルで言うほどフェラーリはそんなに存在感なかった気がするけど(^^;; まず目を引くのがクリスチャン・ベイ…

史実とフィクションのあいだ②

「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり (The Aeronauts)」観ました。 1862年、日本が幕末期だったころのイギリスで、気象を研究するために気球に乗って空を飛ぶ実話を題材にした話。主演はフェリシティ・ジョーンズです。「ローグ・ワン」「イン…

史実とフィクションのあいだ

「ビリーブ 未来への大逆転 (On the Basis of Sex)」観ました。 1970年代のアメリカが舞台で、のちにアメリカの最高裁判所の判事になる、実在の女性弁護士ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの活躍を描く映画です。「ローグ・ワン」で主演だったフェリシテ…

神がそれを望んでおられる

「2人のローマ教皇 (英語原題:The Two Popes)」観ました。 Netflix映画です。Netflix映画は製作と制作が一つの会社の中で行われているせいか、企画の作りこみが甘い作品がときどきあるのですが、この作品は面白かったです。映画館で上映しても鑑賞に堪えら…

アベンジャーズ・その後

アベンジャーズのスカーレットウィッチと日本語が下手なホークアイが主演の「ウインド・リバー」と、マイティソーとバルキリーが主演の「メン・イン・ブラック:インターナショナル」観ました。 ウインド・リバーはアメリカ原住民が多く暮らすオハイオ州で起…

伝説が壮絶に終わる

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け (Star Wars The Rise of Skywalker)」観てきました。 いまだから言えるけどエピソード8があんまり面白くなかったので今作も不安だったのですが、今作ではエピソード7と8で広げた伏線を回収しきれいに3部作を…

トランスポーター?

「運び屋(原題: the mule)」観ました。 80代のお年寄りに車を運転させて決まった場所に麻薬を運ばせるだけの映画なのですが、面白かったです。(高齢ドライバーが主役の映画なので声高にはおすすめできないのですが。。。) 主人公の老ドライバーは説教臭いこ…

インドとパキスタンの車窓から

「バジュランギおじさんと小さな迷子(原題: Bajrangi Bhaijaan)」観ました。 インドで迷子になったパキスタン人の女の子を見ず知らずのおっさんが親御さんのもとに届ける、という映画です。女の子がインドで迷子になって途方に暮れているところで街のお祭り…

第一作目のフォーマット

ベトナム映画の「第三夫人と髪飾り(原題:Vo Ba)」観てきました。 ベトナム語は「名詞+形容詞」の語順で、Voは妻、Baは3という意味だから、邦題はあながち間違っていないものの、タイトルに入れるほど髪飾りの描写はなかった気がします。(ちなみにどう発音…

神はよしとされた

「ターミネーター:ニュー・フェイト (Terminator: Dark Fate)」観てきました。 作品の内容を見ると邦題の「ニューフェイト」の方がしっくり来る気がします。今までにあったいくつかの枠組みを取り払い、ターミネーターの物語の骨組みを洗い出した良作でした…

祈りと日

「沈黙 -サイレンス-」観ました。本屋で原作の小説が平積みされており、読んでみたら面白かったので映画も観てみたのです。 1700年代(江戸時代の半ば)に日本にキリスト教を布教しに来たポルトガル人の宣教師の話です。史実ではなくフィクションで、遠藤周作…

ランボー待ち②

ランボー5の日本公開待ちというわけで「ランボー/最後の戦場 (原題:Rambo)」観ました。 ランボーはもともとベトナム戦争の帰還兵の話です。1作目('82年)ではただ立ち寄っただけのアメリカの片田舎で帰還兵のランボーが差別に遭う物語で、アクションというよ…

ランボー待ち

ランボー5のプロモーションを兼ねているのか、最近立て続けにスターローンの映画が出ました。ちょうどツタヤに行ったときに並んでいた「バックトレース」と「大脱出2」を観ました。 「バックトレース」はお店のポップによってはスタローンしか写っておらず、…

控えめなキアヌ無双

「ジョン・ウィック:パラベラム (John Wick: Chapter 3 - Parabellum )」観てきました。 面白かったけど、1作目と2作目で盛大にルールをぶっちぎって襲い掛かってきた敵を全員返り討ちにしてた爽快なジョンウィックが、今作では微妙に空気を読みながら暴れて…

華麗なる冷酷

「ジョーカー」観てきました。 今回のジョーカーはバットマンの宿敵として華々しく活躍するダークヒーローじゃない。「元から精神に病を抱えた貧困層の中年が、周囲の状況に拍車をかけられ精神のバランスをさらに崩していく過程を描いた映画」です。字面にす…

音楽家の伝記映画

「レディ・マエストロ (原題:The conductor)」観てきました。 ほぼ世界初だった実在の女性指揮者アントニア・ブリコの半生を描く映画なのですが、いい映画でした。男女差別や権威主義をはねのけて指揮者として成功していく映像はとてもポジティブで、断られ…

ベトナム映画について

ベトナム映画の「ハイ・フォン: ママは元ギャング」観ました。中々面白かったです。 原題は主人公の名前の「Hai Phượng」です。「ママは元ギャング」なんて邦題のせいで観る人が減りそうですね。映画観たらわかるけどそもそもギャングじゃないし英題の「Furi…

未来のはなし

「移動都市/モータルエンジン(原題:Mortal Engines)」を観ました。 戦争で荒廃した世界で、人々が陸上戦艦のうえに都市をつくり、移動しながら生活するお話。主人公の住む移動都市がそれよりも大きな移動都市「ロンドン」に襲われるところから映画が始まり…

笑えるアクション映画について②

「ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲 (原題:Johny English Strikes Again)」観ました。 ジョニーイングリッシュシリーズはこれが3作目です。1作目は2003年で少し映像が古く、2作目「ジョニーイングリッシュ/気休めの報酬 (原題:Jony English Reborn…

笑えるアクション映画について

アメリカの経済紙「フォーブス」によると、ドウェイン・ジョンソンが今年もっとも稼いだ役者だそうです。8940万ドルだから90億円でしょうか。もう玄孫の代まで働かなくてすみそうですね。「ワイルドスピード」シリーズなどの最近の出演作は軒並み話題作だし…

柳の下の元気なドジョウ

マトリックスの4作目が製作決定したそうです。キアヌ・リーブスとキャリー・アン・モスのキャストも変わらないそう。3作目の「マトリックス・レボリューションズ」で二人とも死んだと思いますがどうつながるのでしょうか。 マトリックスといえばカンフーのア…

契約上のはなし

スパイダーマンがアベンジャーズから抜けてしまうそうです。ディズニーとソニーの契約が金銭面で折り合いが付かなかったとのこと。スパイダーマンは2002年~2007年までのサム・ライミ監督版が6部作予定のものが3作目で終了、アメイジングスパイダーマンは2作…

インド映画について

インド映画の「あなたの名前を呼べたなら(原題:Sir)」を観てきました。 インド映画というよりは、インドが舞台のフランス資本の映画でした。全国に大きく展開してるチェーンの映画館じゃなくて、どちらかと言えば小規模な劇場で上映。こうした単館上映系の…

司馬遼太郎と新選組

今年の新潮文庫の100冊で司馬遼太郎の「燃えよ剣」の新装版が出ました。表紙が土方歳三のイラストに変わりました。 燃えよ剣は土方歳三を主人公として、新選組が活躍して崩壊し、箱根戦争で土方歳三が戦死するまでを描いた小説です。司馬がこの作品を執筆し…

今年のステイサム

2019年の僕の目標の一つがジェイソン・ステイサムの映画を全部観ることです。というわけで「ワイルド・スピード スーパーコンボ」を観てきました。 カーアクション映画のシリーズのスピンオフでワイスピ本編のキャラクターは出てこないのですが、僕の中では…

気付いたら半年のブランクが。。。

機械がどんなに発達しても人が生き物だという事実は変わりません。コンディションは絶えず不安定で、一つのものを続けるためにはそれ以外の部分を絶えず変化させていたかなければなりません。変わらないために変わり続ける、動的平衡とはよく言ったものです…

映画といえば②

映画というのはもちろん監督や役者の力量で作品の質がまったく変わってしまうものですが、概してかけられた予算が大きければ大きいほど、映画の質が上がる可能性が高くなります。映画はお金をかければ面白くなるから、お金がかかってない映画はおもしろくな…